派手にアクションしなくても、荷重がシッカリ載るようズラすのがコツ
腰をズラス最初のアクションは太ももで腰を斜め後ろへ突き出すポーズ。アウト側ステップを支点に膝で太ももを斜め後ろへプッシュする
腰を浮かして横へ移動はNG、シート座面を滑らせながら腰を斜め後ろへ突き出す動きで。急いでシートから浮き気味になってもドンッと落とさないよう注意
リヤタイヤが180/55~190/50のようにロープロファイルのワイドサイズであれば、リーンのとき少しだけ腰の位置が曲がるイン側へズレているほうが、タイムラグなしに曲がりはじめられる。
サーキットで膝を擦るような走りでなければ、腰をズラす移動量はこのこぶしふたつ程度で充分だ。
しかしこの腰をズラすアクションを、シート座面から腰を浮かしてヨイショとばかり横に移動するのはNG。
イラストにあるように、アウト側ステップを支点に膝で太ももを斜め後ろへプッシュしながら、腰を斜め後ろへ突き出すポーズが正解。急いでシートから浮き気味になってもドンッと落として車体を揺らさないよう要注意。
アウト側ステップを支点に膝で太ももを斜め後ろへプッシュする操作は、ブレーキングで腰が燃料タンクに向かって滑ってしまうのを抑える効果もあるので、習慣づけておくとスムーズなライディングには欠かせないメソッドになるはず。
移動を横ではなく斜め後ろを意識
最初のアクションとなる、アウト側ステップを支点に膝で太ももを斜め後ろへプッシュする操作で大事なことは、シート座面を斜め後ろへズレていく方向を意識しておくこと。横方向ではなく、斜め後ろへお尻を突き出す感じでスライド、もしくは軽く浮き気味にササッとスマートに移動しよう。
このとき明確に意識しておきたいのは、このアクションがはじまったら、すべてアウト側の下半身(足首~脛~膝頭~太もも)で身体をホールド、イン側はステップまわりはもちろん下半身からチカラが抜けている状態へ切り替えておく。
そこからリーンして曲がっている(旋回している)状態でもイン側の下半身や上半身の脇腹など、チカラが抜けた脱力状態を維持しておくのを忘れないように。
こうすることで、こぶしふたつだけズレた腰の位置関係が、効率良く曲がり安定した旋回へと導いてくれる。
因みにS字カーブのように、左から右へと切り返すときのアクションは、イン側の下半身(足首~脛~膝頭~太もも)を使って腰の位置をこぶし四つほど反対側の斜め後ろへ突き出し、イン側をアウト側で支える状態へとスイッチしていく。これ以外にイン側にはチカラを入れないよう気をつけておこう。