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宮城 光のAction Speed Tokyo Vol.6「GASGAS ES700を増車!」

Photos:
高野泰昭

空冷水冷の単気筒、Lツイン、6気筒にV4が2台の愛車が6台布陣に!

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皆さん、こんにちは。このコラムは私、宮城光のプライベートマシンへの思いを綴るわがままページ。
前回から時間は経過しているものの、バイクに乗れば相変わらず至福の時間と感じる感覚は、なんら変わらないので、益々バイクの魅力にハマるばかり。

ここで、改めて個人所有のバイクを紹介させて頂くと……1979年型ホンダCBX1000、1991年型ホンダXR600R、2013年型アプリリアRSV4、2019年型ドゥカティデザートスレッド、2023年型ドゥカティムルティストラーダV4Sに、今回新しく2023年型GASGAS ES700デュアルスポーツが加わった。
これで、エンジンバリエーションは、空冷単気筒、水冷単気筒、空冷L型2気筒、空冷並列6気筒、
水冷V型4気筒が2台とという大満足の布陣。
しかも、ブランドは全てMotoGPに参戦しているメーカーばかり!

日テレG+MotoGP解説担当としては、拘りのブランド選びをしている訳だが、この春に衝動買いしたGASGAS ES700は、今期からMotoGPへの参戦をスタートしたスペインのブランド。
トライアルマシンでその名をお聞きになった方も多いと思う。

実はこのブランド、現在はオーストリアのKTMの傘下に有り、生産ラインも基本プロダクツもKTMそのもの。
これでKTMの傘下に有るのは、ハスクバーナ・モーターサイクルズ、GASGAS、MVアグスタといったブランドラインナップ。その中でもGASGASは若者へ向けたアプローチで北米など、パワースポーツ系で人気を得ているアクティブな位置づけだ。

試乗で林道を走ったら、
即「買い!」を決めてしまった明確な楽しさ!

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今期、MotoGPへ参戦をスタートしたGASGASは、マシン自体はKTMのRC16で、テック3がその運営を任される形で参戦しているわけだ。
なので、このES700も本家KTMからもハスクバーナ・モーターサイクルズからも、外装ビジュアル違いで同型モデルが発売されている。
そんな中、僕はGASGASを選んだのは、勿論GPでの活躍を祈念しての応援キャンペーンの様なモノだ。

が、実際のところは、試乗して良かったから買っちゃった!ってのが本音。
詳しくはRIDE HI No.13 の林道試乗シーン(YouTube)を見て頂きたい(笑)。

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今回の撮影は、袖ヶ浦サーキットだが、ここで走る事は無いね。
このマシンは林道超特急マシンとして購入したので、アスファルトやサーキットコースは無縁。
しかしタイミング的に、納車してから一発目の走行が今回のギャザリングへのイントラ業務の移動という事になった。

水冷単気筒700ccなんてエンジンは世の中にはそうそう無い。
低速のトルク感に期待しつつも、KTMらしいアグレッシブなエンジン特性が楽しみだが、何せナラシなのだ。さらに言えば、全くの新車初乗りはいつになってもドキドキだね(笑。

林道超特急へどう変身させていくか、
次からのご報告をお楽しみに!

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今回はKTM柏でお世話になる事となったES700だが、林道までの高速道路移動には欠かせないETCを確実に取り付けして貰った上で、林道走行時に邪魔にならない様に折りたたみミラーを勝手に装着してみた。

しかし、このミラーは大失敗。余りにも後ろが見えずに恐ろしい高速道路走行となった。
シート高は935mmで、身長176cmの僕では爪先立ち!まぁ、他のXR600Rやデザートスレッドに至ってはシート高が950mm以上あるので、同じ様に停車時の路面環境には気を使う事になる。

車重146kgは軽く、エンジン出力は73,7hp、前後サスストロークは250mm、燃料タンクは13.5Lと言うスペックは軽量で、馬力が有り、足が長く、燃料もたっぷり!&セルスタータなので、山奥での遭難は免れそうだ。

しかも、コーナーリングABSパワーモードの切り替えにトラクションコントロールも搭載。
水冷単気筒エンジンのLC4もKTMでは永い実績の有るエンジンで、毎年正常進化して来た秀逸な仕上がり。
この撮影時は折りたたみミラーのみカスタムされているが、僕は大のカスタム好きライダー。
現在は、足回りのチューンナップに加え機能部品の装着に、エンジン吸排気系チューンや、LED化などを進めているので、次回はその当たりと、慣らし走行でのフィーリングも詳しくお伝えする予定!

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ナンバーがつけられるオフロード専用車の仕様は、まさに走りの機能に絞られた装備のみでそこからして満足感に浸れる。燃料タンクはシート下で、給油口はシート後ろ。前輪21インチに後輪は18インチ。前後ともWP製のサスペンションで共に250mmのストローク。メーターはミニマムなデジタル表示だが、エンジン回転のイメージが掴める表示が備わる。ハンドルまわりの各機能の切り替えスイッチが秀逸。車重146kgと692.7ccで73,7hp……日本の林道を活発に走るには実にちょうどイイいちばん遊べるサイズだ。