2つの24時間レースを制する快挙をみせたYOSHIMURA SERT MOTULの面々。ライダーはグレッグ・ブラック、ザビエル・シメオン、シルバン・ギュントーリ。リザーブライダーとして渡辺一樹が登録された
徹底したコロナ対策を行い、200名が参加!
2021年、FIM世界耐久ロード選手権(以下、EWC)に参戦を開始したYOSHIMURA SERT MOTUL。参戦初年度にもかかわらず、ルマンとボルドールという24時間レースの両方を制し、EWCのタイトルを獲得した。
その祝勝会が12月22日に厚木のホテルで開催され、200名ほどが参加。もちろん事前にコロナワクチンの証明書を提出したり、当日も検査を行える体制を作るなど徹底した感染症対策を行なっての開催だった。
YOSHIMURA SERT MOTULは、耐久レースの名門であるSERT(SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM)との合同体制で、もちろんスズキのバックアップもあってのチーム。耐久の名門と日本のコンストラクターのタッグは抜群の相性を見せた。第1戦のルマン24時間を制すると、その後の第2戦のエストリル12時間は予選3位、決勝17位。第3戦のボルドール24時間は予選1位、決勝1位。最終戦のモスト6時間は予選3位、決勝3位という強さを発揮し、タイトルを決めた。
2021年のFIM世界耐久ロード選手権を戦ったYOSHIMURA SERT MOTULの面々。参戦初年度のタイトルは努力の賜物である
祝勝会は加藤陽平監督のスピーチで始まり、サプライズで長瀬智也さんが登場。長瀬さんから加藤陽平監督と吉村不二雄社長に花束が贈られた。
長瀬さんは神奈川県出身、お父さんが四輪レースをやっていたことから幼少期からレースが身近にあり、歳を重ねるごとにヨシムラの魅力に引き込まれていったそう。
また、吉村不二雄社長はFIMからニコラス・ロディル・デル・バレ・ゴールドメダル(二輪のレース活動の普及や発展に大きく貢献した人物や企業の経営者に贈られる。毎年贈られるものではなく、該当者がいる場合のみに贈られる)を贈られたことも発表。
その後は加藤陽平監督、ヨシムラのレジェンドライダーなどのトークショーなどが行われ、3時間に渡って祝勝会は開催。来年もEWCに挑むYOSHIMURA SERT MOTUL。日本を元気にしてくれるヨシムラの活動を応援したい。
スズキのレーシングカンパニー長の近藤 豊さん、レース車両開発グループの佐原伸一さん、モチュールのシェアホルダーであるニコラ・ゾーグさんからはビデオメッセージが寄せられた
「今後の人生でやらなければならないことの1つが、日本のレースを盛り上げることです。誰よりも速く走るというシンプルなヨシムラの姿勢を応援していきたい」と長瀬さん。これはヨシムラファンはもちろん、バイクファンにも嬉しいメッセージ。自身のインスタグラムでもヨシムラを訪れ、今回の祝勝会でも不二雄社長や森脇 護さんとの2ショットをストーリーズにアップしていた
マシンはスズキGSX-R1000RR。1年間戦ってきたマシンには独特のオーラがある
ヨシムラレジェンドライダートークショーの他、九州でヨシムラが立ち上がったばかりの頃を知る、雁ノ巣会の面々も登壇。マニアックなヨシムラ秘話が語られた
吉村不二雄社長が受賞したニコラス・ロディル・デル・バレ・ゴールドメダルも展示。そして、ポップの志は生き続けている