What's New

EICMAでビモータがKB998 Riminiを発表!【What's New】

Photos:
BIMOTA
bimota_kb998-rimini_20241108_main.jpg

カワサキと共同でスーパーバイクレースへ挑戦、そのホモロゲマシンとして開発、公式テストで早くも1番時計を刻むポテンシャルを発揮!

bimota_kb998-rimini_20241108_01

EICMA(ミラノショー)2024年で、ビモータはカワサキとのプロジェクトによるKB998 Riminiをリリース(Riminiは本拠地リミニ市に因んだ車名)した。
実はこれより前、2024年度のワールドSBK(スーパーバイクレース)の最終戦が終了した後、10月22日と23日にスペインのヘレスサーキットで行われた公式テストで、2025年度から参戦するビモータがこのKB998を現地でアンベール、テスト2日目の初走行で並みいるチャンピオンチームやライダーに伍して、2名のライダーが何とラップタイムでベストと2位を獲得する、とてつもないポテンシャルを披露したのだ。

bimota_kb998-rimini_20241108_02

まだテストを重ねて熟成している筈もない段階で、このポテンシャルに、このポテンシャルに天才エンジニアでビモータ代表のマルコーニ氏も満足気。
ハンドリングにかけては、エンジン位置など重心と前後のアライメント設定で、ミリ単位の妥協を辞さないビモータらしく、高度な完璧設計が功を奏した好タイムの要因であるのは容易に想像できる。

bimota_kb998-rimini_20241108_03
bimota_kb998-rimini_20241108_04
bimota_kb998-rimini_20241108_05

そしてEICMAで発表になった、SBKレースのホモロゲーション(公認)のベースマシン、KB998の仕様を間近で見られることになった。
メインフレームはビモータのお家芸であるクロームモリブデン鋼管によるトレリス構成。アルミの一体削り出しのスイングアームピボット部分とをボルトマウントしている。
エンジンはカワサキZX-10Rを搭載、排気系を独自に集合したアクラボビッチ製マフラーなど、オリジナルと異なるチューンで、発表になったスペック表示でもエンジン特性に違いがあるのを伺わせている。

2025年ワールドSBKレーサーの公道バージョンは現在生産中で、2025年2月24日までに125台、12月31日までに125台、FIMルールを満たす合計500台が2026年までに生産される!

bimota_kb998-rimini_20241108_06

EICMAでは価格やデリバリー時期など、詳しくはまだ未定ということだが、ワールドSBKレースはベースモデルが市販車で最小限500台が生産されないとホモロゲーションを獲得できない。
このレギュレーションから、KB998は2025年2月24日までに125台、2025年の12月31日までにさらに125台、そしてFIMルールを満たす合計500台が2026年までに生産されていなければならない。
つまりこのホモロゲーションに合致する生産は必ず行われるわけで、少なくともヨーロッパでは近々デリバリーが可能になる。
ただ日本にはいつから輸入されるのかなど、まだ決まっていないが、何れにしても遠くない時期に発表になるだろう。

bimota_kb998-rimini_20241108_07

アルミ削り出しのスイングアームや、カウルなど車体パーツはウイングレットを含め軽量で剛性の高いカーボン製。
フロントフォークはSHOWAのBFFに、リヤサスもSHOWA製でリンクを介しマウント、ステアリング・ダンパーがオーリンズ製の電子制御など、定番装備がフルセットされているのはいうまでもない。

bimota_kb998-rimini_20241108_08

そして2025年度のワールドSBKレースで、ビモータがかつてYB4でF750を制覇した1987年、その前に世界GP350ccクラスで初の世界タイトルをYB3が獲得した1980年の歴史に、また新たな勲章を加えられるのか、大いに注目したいところだ。
ビモータの伝説ともなっている、パーフェクトなニュートラルステアに感動する日が待ち遠しい。

bimota_kb998-rimini_20241108_09

SPEC

Specifications
BIMOTA 998 Rimini
エンジン
水冷4ストロークDOHC16バルブ4気筒
総排気量
998cc
ボア×ストローク
76.0×55.0mm
圧縮比
13対1
最高出力
147.1kW(200HP)/13,600rpm
最大トルク
111Nm/11,700rpm
変速機
6速
フレーム
クロームモリブデン鋼管トレリス
車両重量
195kg(燃料を除く潤滑油・冷却水などを含む走行可能状態)
サスペンション
F=テレスコピック倒立
R=スイングアーム+モノサス
タイヤサイズ
F=120/70 ZR17 R=200/55 ZR17
全長/全幅/全高
2,085/862/1,205mm
軸間距離
1,454mm
シート高
830mm
燃料タンク容量
17L
価格
未定