MT-07ベースのスーパースポーツ!
ヤマハが新しく打ち出すスーパースポーツは、YZF-R7。YZF-R7というと応年のヤマハファンは、SBKのホモロゲマシン(1999年に世界限定500台が発売された749cc/4気筒エンジン搭載車)を思い浮かべるかもしれないが、新しいYZF-R7のベースはMT-07で、エンジンは並列2気筒の689ccだ。カリカリのスーパースポーツでなく、気軽に楽しめるパッケージで、R25やR3からステップアップしやすい仕上がりとなっている。
YZF-R7は、「Fun Master of Super Sport」をコンセプトに開発。最新スーパースポーツのスタイルとスポーティなハンドリングを調和させ、幅広い技量のライダーが“扱いきれるスーパースポーツ”を目指している。
MT-07エンジンは全域で扱いやすく、それでいてスロットルを明ければ速さを発揮するフレキシブルさが特徴。不等間隔爆発ならではのトラクションの良さを、ライダーのキャリアを問わず感じられる。
フレームはしなやかな特性で、幅の狭いエンジンならではの軽快なハンドリングを実現。188kgの車両重量も扱いやすさに貢献しているはず。またオプション設定になるが、アップ方向に作用するクイックシフトの装備も可能だという。
YZF-Rシリーズの名を冠するだけに、その作り込みにはかなり期待して良いはずだ。
まずは欧米で展開し、日本導入は2021年冬以降。期待したい!
スポーティで伏せやすく、制動時のホールド性に優れるライディングポジションを設定。シート幅は細く、座面後方は広いため、ポジションの自由度も高い
デザインコンセプトは“Skinny Proportion for Perfect Control”。YZF-R7のスリムなエンジンは、慣性モーメントが少なく、特に旋回時や切り返し時にそのメリットを発揮。また前面投影面積の小ささは空気抵抗の低減にも寄与しする。“Skinny Proportion”の具現化が、マシンを操る楽しさにつながっている。
YZF-R1が持つRシリーズとしてのスタイリングアイコンも継承。ホリゾンタルラインを基軸とするシルエット、空力性能を最大化するエアマネジメントカウル、M字ダクトや2眼ポジションランプなどがそれになる。なおヘッドランプはM字ダクトの中央にバイファンクションの1灯を配置している
エンジンは689ccのMT-07がベース。2次レシオを「MT-07」の43/16=2.687から42/16=2.625へとロング化し、高揚感のある走り、スポーティな乗り味を約束
2021 Yamaha R7 – Features & Benefits
※本記事に掲載されている画像はすべて米国仕様です