デリケートで美しい切削面も魅力だが、乗ってみるとフィット感がまるで違うノウハウの奥深さが凄い!
136,290円(税込み)
22,990円(税込み)
カスタムの定番といえば、マフラーとステップ。
RIDE HI 岡島号のモンスター1200Sも、既にテルミへ交換していたので次はステップ……迷うことなくクオリティが実績ナンバーワンのAELLA製品と決めていたのと、ライポジも評価が高いのでハンドルもAELLA製とセットで交換した。
実際の製品を手にすると、その仕上がりの美しさに見とれてしまうが、今回あらためてそのクオリティ、仕上げのほうではなくライディングへの貢献度という意味でのレベルの高さに感銘をうけた。
素材やデザインが群を抜いているのはもちろんだが、操作性やさらには手や足がパーツに触れているときの「硬過ぎず」適度に「しなやか」な感触がたまらない。
安定したホールドの自然な感触と、コンパクトな操作感!
AELLAのステップは、いわゆるバックステップではない。位置としてはむしろSTDより前進してるモノがほとんど。
バックステップの語源は、1960年代にカフェレーサーへカスタムする際、低いハンドルバーで前傾して着座位置が後退するため、ステップはもちろんチェンジレバーもリンクを介しセットで後ろへズラすことから生まれた用語だ。
いまはそもそもスポーツバイクであれば、ステップ位置は後退している。
そしてライディングフォームも腰をズラすリーンインが前提のため、アウト側の足のホールドはしやすい位置が、徐々に前気味になっている。
ということで、AELLAのモンスター1200S用もやや前進したポジションで高さが若干だけ上になる位置で微調整できる設定。
ご覧に入れている画像は、上が交換前、下が交換後で、僅かだがその違いがおわかりになると思う。
設定範囲の中で、11mm前、17mm上を選択した。
今回はハンドルも、アルミテーパーハンドルに交換。
STDに対し、幅が2.5cm、テーパー角が19.5°から17.5°、バーエンドが手前に5mmと、サイズ的に少しコンパクトとなる設定。
モンスターは、その誕生したときからハンドル両端がフラット且つワイド気味で、日本人には操りにくい位置関係だった。
この僅か数センチでも、これならハンドルに無用なチカラを与えず、乗りやすいハンドリングに終始できる。
さりげない僅かな違い……長年の蓄積なくしてこの差はあり得ない
ライディングポジションだけではない。
AELLAのステップとハンドルは、ライディングしているときに感性へ馴染みやすさで他と大きな違いを感じさせる。
まずステップの硬さ。巷には猛烈にゴツいつくりで、ビクともしない強烈な剛性感の製品もあるが、これが硬過ぎると足に馴染みにくく操作ミスにも繋がりやすい。
AELLAはほんの少し撓む感じで、この動きとはいえないデリケートな部分が、足が滑りにくくジワッとグリップできるバランスを得ているのだ。
そしてチェンジペダルやブレーキペダルも、ピボットにダブルベアリングを内蔵、足先の操作方向にかかわらずスムーズに動作する優れモノだ。
またさすがなのは足首の内側が車体へ接しやすく、そこでのホールドが確かなことがラフな路面など条件が悪くなるほど他との違いを明確に感じる。
このバイクとの一体感が高まる仕様は、お奨めというよりライディングのポテンシャルへダイレクトに影響するため、知らずに乗っていた時間を返して欲しくなるほど。