“4気筒を超えるもの”として、ともに1978年に発表され、79年から販売されたカワサキZ1300(北米仕様はKZ1300)とホンダCBX。並列6気筒エンジンを搭載するフラッグシップという点では共通だが、それぞれのアプローチは異なる。
ホンダCBXはかつて世界GPを席巻したワークスマシン“RCシリーズ”の6気筒マシン「RC166」をモチーフにしてスーパースポーツを目指した。対するカワサキZ1300は長く温めていた6気筒構想に、カワサキ初の水冷やシャフト駆動など新技術を盛り込んでフラッグシップ感を高めた。コンセプトは異なるが40年前の登場時に、その圧倒的な存在感に憧れたライダーは多く、いまだコアなファンが存在する。
音量よりも音質を追求した、6気筒サウンドが炸裂!
そんなニッチなファンのために、ケイファクトリーがフルチタンフルエキゾーストをリリース。独自の3Dベンダーによる美しい曲線が、整然と並ぶ6本のエキゾーストパイプの迫力をいっそう魅力的に演出する。
チタンマフラーだが、派手な印象はなく、往年の雰囲気を崩さないデザインが施されている。
Z1300もCBXも当時はなかなか手に入らなかったフルチタンのフルエキを今なら手に入れることが可能だ。甲高い6気筒サウンドに気持ちが昂る!
※プライス表記はすべて税込み価格です(2021年1月現在)
KAWASAKI KZ1300
この車両はケイファクトリー代表の桑原さんの愛車で、北米仕様の1980年型(A2)。マフラーとフロントブレーキを除けば基本的にノーマルだが、リヤショックのスプリングをリペイントするなど、細部まで磨き込まれている。美しいだけでなくとても調子が良い
チタンフルエキゾーストマフラー
メガホンタイプ
41万8,000円
φ42.7mmのエキゾーストパイプを6-2-1方式で集合し、テールパイプは極太のφ60.5mm。サイレンサーはピュアチタンのメガホンタイプ(レーザー刻印による“お名入れ”は試作のため検討中)。タンデムプレートが付属するため、純正ステップバーを移設すればタンデム可能。センタースタンドも装着でき、オイルやオイルフィルター交換も可能
φ320フロントキャリパーサポート&
ディスクスペーサー&ローターセット
11万5,500円
サンスター製のφ320mmディスクローターとブレンボ製4POTキャリパー(80mmピッチ)を組み込むための、キャリパーサポートとディスクスペーサーのセット(サンスター製ディスクローターは同梱、ブレンボ製キャリパーは含まず)。超重量級の車体を安心して制動するためのキットだ。ディスクローターを含まないセットも販売(4万9,500円)
Honda CBX
この車両はモータージャーナリストの宮城 光さんの愛車。40年間憧れた末に手に入れた1979年の北米仕様。ケイファクトリーのマフラーとYSSのリヤショックを除けばノーマル然としているが、ホイールやブレーキなど足周りを中心にホンダの他モデルの純正パーツを吟味して換装、多岐に渡って手を入れている
チタンフルエキゾーストマフラー
2本出し SD Type2
41万800円
初期モデルの2本サス仕様に対応する左右2本出しのフルエキゾースト(集合方式は6-2-2)。エキパイはφ42.7mmで集合後のテールパイプはφ60.5mm、メガホンタイプのサイレンサーももちろんチタン製。ノーマルステップとセンタースタンドもOK、オイルおよびオイルフィルターも交換可能だ
ケイファクトリー
連続した曲げ加工が可能な「3Dベンダー」を二輪業界で初めて使用し、手曲げに劣らぬ美しい曲線と機械曲げの正確差で高い性能を維持するフルエキゾーストマフラーを製作。ブルーの焼け色付きのマフラーの草分け的存在でもあり、旧車から最新モデルまで膨大なラインナップを誇り、オーダーマフラーの製作も行う。またライディングステップをはじめ、CNCマシンによるビレットパーツも数多く制作する、金属加工のプロフェッショナル