ベースモデルの熟成で途絶えかかっていたGSX-R1000を継続!

スズキはGSX-R750が40周年を迎えるのを気に、GSX-R1000とGSX-R1000Rの2026年モデルを発表した。
それはこれまでのGSX-R1000のL7形プラットフォームがベースで、2017年のデビュー以来、初のアップデートといえるもので、ヤマハYZF-R1など他の1,000ccスーパーバイクと同じく、排気ガス規制への適合が難しくなっていたため、エリアによっては暫く販売を中断していたのを、再開へ漕ぎ着けられたという重要な意味合いを持つ。

76.0 mm x 55.1 mmで76.0 mm x 55.1 mmで999.8ccのハイパーエンジンは、幅広いパワーを可能にする独自の可変吸気バルブタイミングシステムをはじめ、大幅な改良が行われている。
新しいクランクシャフト、新しいカムシャフト、新しいクランクケース、刷新されたピストンとコネクティングロッド、そして改良された排気システムと各コンポーネントすべてに及んだ。
たとえば排気バルブはφ24mm→φ25mmヘと拡大、さらにバルブリフトはそのままにオーバーラップを減らして低回転側でのパフォーマンス向上を得ている。
またインジェクターノズルは10個から8個へ減らしつつ、スロットルボディをφ46mmからφ48mmとアップ、新設計のピストンはバルブ径の違いによる形状変化に加え、DLCコーティングによって摺動抵抗を減らしている。
コネクティングロッドは浸炭表面処理を施し、レーシングチューンも前提に入れてあるという。
クランクシャフトはジャーナル径を35mmから37mmへとさらに高負荷への対応に、クランクケースも呼応して強度アップがはかられている。
もちろんアシスト・スリッパークラッチを装備、マフラーがご覧のようにサイレンサーを含めた容量をコンパクトに設定できているのも注目に値する。




フレームのメインボディは従来と同一だが、スイングアーム・ピボットをアンチスクワットの設定変更が可能になる仕様となった。
サスペンションは、従来と同じフルアジャスタブルのShowa製ビッグピストンフォークとリモートリザーバー付きShowa製ショックアブソーバーを採用。
カウリングには鈴鹿8耐参戦マシンと同じカーボン製ウイングレットがオプションパーツとして用意さえるという。



車体色は3種類が用意されているが、価格や発売時期などはまだ発表されていない。