新しい空冷650は伝統のスタイルと活気のある走り
トラディショナルな外観と空冷650ツインは、最新の排気ガス規制をクリアしながら650とは思えない快活な走りを楽しませる
英国発祥の最古のメーカーであるロイヤルエンフィールドは、海外進出したインドで人口13億のマーケットに支えられて成功を収め、新世代の開発で世界のマーケットへ進出するまでに成長した。
現在はインドの会社とはいうものの、開発には英国人エンジニアが関わり、フレームも英国屈指の名高いハリスが設計しているため、いかにもブリティッシュテイストに仕上がっている。
SOHC空冷の並列2気筒は、クランク位相を常識的な180°や360°とせずに、敢えて270°として90°Vツインと同じビートを刻む。そのため、路面を蹴るトラクションが明確でコーナー立ち上がりの醍醐味感が楽しめる。
アップハンドルのINT650とカフェレーサースタイルの前傾セパレートハンドルに、ロングタンクとバックステップのコンチネンタル GT650の2モデルをラインナップ。
空冷エンジンならではの、ピストンクリアランスが大きめなため、スロットルを開けてからちょっとだけタイムラグがあってレスポンスする、ライダーに馴染みやすい感性がたまらない。
その走りはライダーがお尻に後輪の接地点を感じる伝統のブリティッシュツインそのもの。さすがハリスフレームで、しなやか且つ的確なハンドリングは英国流というしかない。
2モデルとも燃料タンクの塗装によって価格が細かく分かれる。ベーシックモデルのINT650が77万6,000円(税込)~と650の輸入モデルとしては破格!
トラディショナルなINT650は燃料タンクがティアドロップ。このメッキ処理から色やグラフィックが異なる塗装タイプまで、細かく価格設定されている。
カフェレーサースタイルのコンチネンタル GT650は、前傾するセパレートハンドルにロングタンク、後退したステップ位置などベーシックモデルよりスポーティな仕様だ。
SPEC
- ブレーキ
- F=φ320mmダブル R=φ240mm
- タイヤサイズ
- F=100/90-18 R=130/70-18
- シート高
- 804(793)mm
- 燃料タンク容量
- 13.7(12.5)L
- 価格
- 77万6,000円~(79万5,000円~)