スクランブラー「フルスロットル」をベースにフルカスタム!
ドゥカティは2015年、独自の世界観で新たなバイクライフを提唱するスクランブラーを世に出した。伝統の空冷L型2気筒エンジンをパイプフレームで懸架し、走りのシチュエーションを選ばない“足長”なスクランブラーのフォルムは人気を博し、バリエーションモデルも拡大した。
その中でも、アメリカのダートトラックレースをイメージさせるのが「フルスロットル」で、ワイドなハンドルバーやゼッケンプレート風のサイドカバー、テルミニョーニ製の2本出しスリップオンマフラーなど、スクランブラーといいつつ一際ロードスポーツを意識した、疾走感を高めたスタイルが特徴。
極太ブロックタイヤで迫力のルックスを!
そんなマシンをモトコルセ独自の解釈で、いっそう現代的にアップデートしたのが、この『FT-C』。2019年モデルをベースに、前後サスペンションやブレーキシステムを強化しつつ、大胆なブロックタイヤでルックスを一変。このコンチネンタル製のTKC80 TWINDUROはいかにもヘビィーデューティな面持ちだが、オンロード路面にもしっかり対応できるためにチョイスしたという。
また幅を詰めたハンドルバーには、ドゥカティのディアベル用のブレーキ/クラッチマスターシリンダーを装備してコントロール性を高め、ホールド性に優れるCNC切削のフットペグでライダーとマシンの一体感を高めている。
そしてキャリパーやメーターバイザー、シートのステッチ等をイエローで仕立てるなど、細部においてもノーマルカラーとの統一感を高めるセンスはモトコルセならでは。乗っても観ても楽しいスクランブラーの世界観を、いっそう深めたコンプリートモデルだ。
リヤブレーキのキャリパーはSTDをイエローにペイントし、ディスクローターはALTHのφ245mmフローティング
モトコルセのCNCジュラルミンスプロケット。リヤアクスルスライダーも装備する
フロントフォークはオーリンズのFG R&Tで、STDホイールをセットするためにアクスルシャフト類を加工している
リヤショックもオーリンズのS46に換装
ライトリングを凹凸の無いスクランブラー1100用に交換(電解研磨した上でブラックにアルマイト)。樹脂製のバイザーはボディ上部と同じイエローにペイント
ハンドルは左右40mmずつ切り詰め、DBTハンドルバーウェイトセットを装備し、プログリップでカラーコーディネート
燃料キャップはワンプッシュでオープンできるCNCアルミニウム フューエルタンクキャップに交換。カラーもデザインもベストマッチ
シート表皮はカーフレザーのパンチングで、独自のプログレッシブダイヤモンドステッチを施す。ステッチはボディ同色のイエロー
スイングアームマウントのリヤフェンダー&ライセンスプレートはテールランプ側に移動し、カーボンコンポジットのショートフェンダーを装備
飛び石や虫の飛来からオイルクーラーのコアを守るチタニウムプロテクションスクリーン
タイミングベルトカバーやエアボックスカバー、エキゾーストパイプのヒートガードなど、多くの樹脂パーツを同社オリジナルのカーボンコンポジットパーツに交換
オイルフィラーやフレームキャップは独自の9ホールデザインのDBTアクセサリーで統一
フットペグはCNC切削によるエッジの効いたラジアルブロックスクエアエッジコンセプト。ホールド性に優れるモトコルセの人気商品だ