バイク用語辞典

ドライカーボン どらいかーぼん Dry Carbon

類語
ドライカーボン

カーボンパーツの製造方法には主にドライカーボン(オートクレーブ成形)とウエットカーボン(ハンドレイアップ成形)がある。

 

ドライカーボンは、プリプレグと呼ばれるカーボン繊維に樹脂を浸透させた中間材を、金型で挟み込んだり、バギングフィルムで包み真空引きしたりして型に密着させる。その後オートクレーブと呼ばれる専用の窯で加圧・加熱(熱硬化)し、型から外してトリミングや研磨をして完成する。近年は窯を使わない製法も開発されている。

 

ドライカーボンは、従来のFRP製の外装パーツの3割ほどの重量であり、ウエットカーボンよりも高剛性、高強度である。しかし、大掛かりな製造設備などが必要なため、価格もウエットカーボンより高くなる。

究極の軽さや強度を追求する、MotoGPマシンの外装はドライカーボン。
近年は、ドゥカティのスーパーレッジェーラV4の外装パーツやフレーム、スイングアームシートレールウイングレットなどにも採用される。

Superleggera V4 | Crafting the dream

ドゥカティのスーパーレッジェーラV4の製造風景だが、フロントフレームやホイールを軽々と持ち上げる姿が印象的だ

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