安易に真似できない難易度の高い形状にもチャレンジ
マジカルレーシングはボディパーツメーカーの草分けだけに、スーパースポーツ系は新型車登場から間を開けずに製品開発・販売を行うが、Z900RSにおいては“息の長いモデルになる”という確信から、じっくり腰を据えて構想を練ったという。
また名車“Z1”を追ったデザインだと既存のモノや他との差別化が図れず、空力や軽さといった機能を追求するとスーパースポーツと同じ形状になる。これもZ900RSの立ち位置と異なるため、構想に時間を要した。
そして、バイザースクリーンやフェンダーに採用した細く湾曲したリブ断面のステーなどは製作の難易度がかなり高く「職人が10人いるとして、作れるのは3人くらい。大変だけどこれからはこういうモノ作りが必要」と同社代表の蛭田さんは語る。
パーツの組み合わせで、Z900RSをシックにもスポーティにも仕上げることが可能。また、ボディパーツだけでなく、ハンドルやホイール、ミラーなどもカーボン化が可能。
特にホイールのカーボン化は走りに大きく貢献。ハンドリングが軽快になるだけでなく、ブレーキも良く効くようになるし、サスペンションの動きも良くなるし、取り回しも楽になる。
レース系の外装パーツとは異なるアプローチで挑んだ意欲作の数々が、ネオレトロのジャンルに新風を吹き込む。
※プライス表記はすべて税込み価格(2021年1月現在)
バイザースクリーン
4万1,800円~
ビキニカウルと一線を画すデザインで、カーボン製のベース部分(平織り/綾織り)は複雑なステー状に造形し、重ねる配置でスクリーン(クリア/スモーク/スーパーコート)をセットする
カーボンハンドルバー
3万800円
ハンドルバーエンド
8,250円
ドライカーボン製のハンドルバーは、絞りの浅いスポーティなタイプ1(全幅:760mm、絞り角:23°、ハンドル高低差:68mm)と、リラックスできるタイプ2(全幅:760mm、絞り角:25°、ハンドル高低差:90mm)の2種を用意。デザインがマッチするバーエンドは、アルミの本体(シルバー/ブラック)にカーボンリング(平織り/綾織り)を組み合わせる
NK1ミラー
3万4,560円~
ネイキッド車のカスタムで人気の高いマジカルレーシングの定番商品。カーボン製の鏡体を6種類用意し、ステムの長さやエルボの有無も選択できる。装着品はクラシカルな丸型のタイプ6ヘッドにスーパーロングエルボステムをセット。鏡体は平織り/綾織り/Gシルバーの3種、ステムはシルバーとブラックをラインナップ
フロントフェンダー
3万9,600円~
フォークガードを兼ねるステー部分を立体的に造形し、フェンダー本体と別構造とすることで“甲冑”のような強靭なイメージを持たせた。平織りと綾織りを用意
ラジエターシュラウド(左右セット)
2万6,400円~
STDが装備するステム周囲を覆う黒い樹脂製カバーを廃し、ラジエター側面を整流するシュラウドと一体化したことで、レトロと異なるスタイルを生み出す。平織りと綾織りを用意
シートサイドカバー(左右セット)
3万5,200円~
いわゆる“Z1風”のデザインから脱却したサイドカバー。写真のダクト付きの他に、フラットなダクト無しもラインナップする。平織りと綾織りを用意
テールカウル
2万900円~
フェンダーレスキット
2万900円~
テールカウルは長さと幅を拡大して迫力アップ! フェンダーレスキットでリヤ周りをスッキリ演出。いずれも平織りと綾織りを用意し、ペイントベースに適したFRP製(テールカウル:1万1,000円、フェンダーレスキット:1万3,200円)もあり
アンダーカウル
4万6,200円~
小振りなアンダーカウルは敢えてオイルキャッチ機能を持たせず、近代的なネイキッドのエンジン周りをシャープに魅せる形状を狙った。純正マフラーに対応(写真のケイファクトリー製マフラーを装着するために小加工を施す)。平織りと綾織りカーボンの他にFRP製(3万800円)も用意
リヤフェンダー
3万800円~
チェーンケース一体のリヤフェンダーは、200サイズの後輪も装着可能なワイドタイプ。STDより8cmロングで、雨天時のタイヤからの巻き上げもしっかり防ぐため、リヤサス周りが汚れにくい。平織りと綾織りカーボンの他にFRP製(2万900円)も用意
BSTカーボンホイール「ブラックマンバ」(前後セット)
61万6,000円
圧倒的な軽さと強度を備える、BST社のカーボンコンポジットホイール。サイズはフロント:3.5×17、リヤ:6.0×17。ストレートで細身の7本スポークが“カワサキZ”のイメージにマッチする