ヴァイルスは、ハブセンターステアを持つビモータの市販車TESI-1Dの発案者であるピエルルイジ・マルコーニとともに開発に関わったエンジニアのアスカニオ・ロドリゴ氏が2001年に独立して興したメーカー。
独自にハブセンターステアリングの研究を続け、ヴァイルス初の市販車となったのがこの984C3 2V(2004年発表)。じつはカラーのみ変更してビモータにOEM供給し、TESI 2Dとしても販売されたマシンだ。
その後も生産を続け、ネーミングこそ当時と同じだが、外装パーツのデザインやスイングアームなどの仕様を変えて進化。さらにこのマシンは、輸入元のモトコルセによってモーテック製のフルコン(エンジン制御のコンピュータ)に換装され、独自に作成した緻密なプログラムによって、極めて現代的なエンジン特性にアップデートされている。