RIDE HI主催のサーキット走行会BIKE GATHERINGの会場「袖ケ浦フォレスト・レースウエイ」は、ベテランにレコードラインがいくつもあると言わせる奥が深いレイアウト
でもコツを掴めば走りやすいコースなので、予めコースレイアウトを見ながらイメトレをしておくと早く慣れて楽しめる!
面白そう、走ってみたい、そんな初めてライダー大歓迎です!
今回の解説は、バイクギャザリングのDクラス(初めてのサーキット)とCクラス(サーキットは数回以上の経験アリでまだ初心者)を対象としています。 早く安全に怖がらずに慣れるため、大型バイクの2,000rpm~4,000rpm以下で突然強烈なダッシュができないエンジン回転域で走る前提です。
コーナー別目次
1コーナー40R
Dクラス:50km/h以下なら減速せずに曲がれます(曲がりはじめたところから登り坂なので、真ん中あたりから4~6速の2,000rpmでスロットルを開けながら登ります)。外側に速いクラス用の注意喚起の白線があるので、これを左外へ踏み越えないようにアウト側を進みます。
Cクラス:直線のオーバーブリッジ(ゴールライン上の信号機)を過ぎて、1コーナー入り口までの中間辺りからジワッと減速しながら4~5速(2,500rpmあたり)で左端を直進、コーナーへ入ると登り坂なので、右のイン側(赤と白が交互にペイントされた)ゼブラが見えたら始まりから3mほどで一番イン側に寄って、手前からスロットル開けながら曲がります。外側に速いクラス用の注意喚起の白線があるので、これを左外へ踏み越えないようにアウト側を進みます。
2コーナー95R
Dクラス:登りの頂点がちょうど2コーナーで先が見えません。曲がりはじめるところでいったん加速をやめて、途中から下り坂になって長いストレートが見えたら、不慣れで速度による恐怖感に陥らないよう5~6速の2,000rpmで走り続けます。ここもアウト側に引かれた白線の内側を走ります。
Cクラス:1コーナー後を登りながら6速に入れ、2コーナー入り口でスロットルを少し戻し気味して、2コーナー出口の下り坂で6速の低回転域で再び加速します。速度による恐怖感に陥らないよう加速は調整してください。また次の3コーナーへの準備で、外側に引いてある白線の右側を走ります。
3コーナー70R
Dクラス:下りながら右のブラインドに見えているのが、70Rのイン側頂点あたりで4コーナー25Rの入り口まで見渡せるようになります。まだブラインドに見えているあたりで6速のままスロットルを閉じて、70Rのイン側へ近づき、下ったまま続く4コーナーが右なので、左のアウトには慣れるまで行かずにイン側から離れる程度の真ん中を走ります。
Cクラス:3コーナーが真っ直ぐ見通せるあたりで、左の走行ラインからスロットル全閉にして、イン側を目掛けて軽く減速します。70Rの頂点を過ぎると4コーナーの入り口が見えてくるので、そのアウト側へ向かって左側へ走行ラインをキープします。ブレーキングは強めず6速→4速2,500rpm以下に減速しながら4コーナー入り口のアウト側へ辿り着きましょう。
4コーナー25R
Dクラス:4コーナーは25Rと小さく曲がっていそうですが、アウト側まで距離があるので余裕のあるコーナーです。入り口では慌てず6→5→4速にシフトして準備。イン側に近づいたら、曲がりはじめたところから登り坂なのでスロットルを開けましょう。コースの真ん中あたりを直進しながら3,000rpm以下で6速までシフトアップしていくと、登りが終わる100Rが見えてきます。
Cクラス:4コーナーは入り口でイン側ばかり見ていると小さく曲がっているイメージが強く、手前で強くブレーキかけて速度を落としがちです。ブレーキは緩めで、しかし旋回を長めにしてイン側で確実に曲がりながら、すぐはじまる登り勾配に対しスロットルを開け、25R出口の左アウト側へ膨らみつつ早めにエンジン低回転域で6速までシフトアップ、左から真ん中あたりを走りながら100Rへの準備をします。
5コーナー100R
Dクラス:登り坂が終わるあたりの100Rは、その先の70Rから60Rへと下り坂へと変わりながら徐々にきつくなる複合コーナーを控え、このコースでも最もむずかしいエリアです。そのためビギナーは100Rをカーブに沿ってあまり速度を上げずに様子見で少し外側を走り、70Rと60Rに備えます。
Cクラス:次の70R、さらに出口の60Rへと複合コーナーを繋いでいくアプローチのために、まず70Rが見えてくる位置まであまりアウト側へ寄らずに加速も控えめで進みます。100Rは大きなカーブで、加速を続けるアベレージでも次の複合に備えてイン側寄りも走りません。曖昧な感じで掴みにくいですが、70Rへのアプローチに慣れるまでは無難に走るエリアと割り切ってください。
6~7コーナー70R/60R
Dクラス:100Rの大きな登りカーブの頂点を過ぎると、今度は下りはじめて連続した複合コーナーひとつめの70Rに近づきます。少し先の遠くを見ていると、コース縁のアウト側が左のほうへ曲がりを強めているのが見渡せます。わかりにくいですが、これが70Rの入り口です。6速の低回転域から軽く減速しながら5速へシフトダウン。ここから進路をイン側へ変えてコースを横断するように走ると左に(赤と白が交互にペイントされた)ゼブラが見えてきます。この位置で60Rに入ったことになるのと、前方に短いですが幅広な直線が見えてくるので、ゼブラから少しずつ離れて進路を直線アウト側へ向くよう、低回転域の加速をして再び6速へシフトアップしましょう。
Cクラス:100Rを登り切ると、先が見えていなかった状態から左のほうへ横切るアウト側が見えてきたら70Rなので、緩やかな減速で低回転域の5速にしておきましょう。アウト側に近すぎると、この曲がりが強まりはじめるコースの縁へどんどん近づく恐怖感に見舞われるので、そうならないタイミングでイン側に見えてきた(赤と白が交互にペイントされた)ゼブラに近づくラインを走ります。ただこのエリアは下り坂です。速度調整でフロントブレーキを使いすぎると前輪からスリップダウンしやすいのでご注意を。そして近づいたイン側のゼブラが、やや曲がり方を強めている箇所が見えたら加速を強め、出口へ向かってアウト側へ膨らむ旋回としていきます。6速へシフトアップして短い直線の真ん中あたりで旋回が終わるよう、緩やかな弧を描くとスムーズに走れます。
8コーナー100R/55R
Dクラス:左へ曲がる8コーナーは、その手前の短い直線から緩やかに曲がる右100Rからの連続したコーナーとして走ります。まず短い直線から右100Rのイン側をかすめる手前から、6速→5速と減速して55Rの入り口近くで4速まで減速します。100Rのイン側からなりゆきで走ると、55Rの入り口はコース幅の真ん中あたり。そこからイン側のゼブラに近づくよう左へ左へと曲がっていきながら低回転域の穏やかな加速で旋回を安定させます。ゼブラが終わったあたりで、少しゼブラから離れた位置にいると、次の25Rヘアピンへのアプローチがやりやすいラインといえます。
Cクラス:55Rの左へ曲がる8コーナーは、手前の100RからS字コーナーとして組み立てます。その100Rのイン側から軽く減速して5速へシフトダウン、減速による車体が起きた状態から55R入り口までに4速へ落とします。ここで左コーナーへ備えてアウト側となる右へ寄る必要はなく、左へリーンして旋回をイン側ゼブラまで近づけるよう身体の重心も車体の内側を意識して曲がり続けましょう。4速の加速でエンジン回転が上昇しないよう旋回中に5速へアップできたら完璧。ゼブラが終わるあたりでコース幅の真ん中まで膨らんでも加速が続いているほうを優先したい区間です。
9コーナー25R/ヘアピン
Dクラス:小さく曲がりながら180°方向転換するまで曲がり続けるヘアピンは、走り方が難しいカーブのひとつ。手前で減速が必要で、4速もしくは3速までシフトダウンしますが、2速以下はスロットルに敏感すぎて扱いにくいので3速以上で進入してください。はじめはアウト→イン→アウトを走ろうとしても、すぐイン側に近くなったり、イン側へ近づけないままだったりしがちです。あまり気にせず浅いバンク角で、やり過ごすくらいの気持ちで走りながら慣れていくのを待つのが一番。
Cクラス:ヘアピンなのでかなり減速が必要ですが、あまり強くブレーキングすると、進入速度がまちまちになりやすいので、ツーリングと変わらない減速でとりあえず曲がってしまうほうが早く慣れます。減速区間の直進状態で3速まで落としますが、走りはじめは敢えて4速でエンジンを低回転域に維持したままのほうが、旋回中にスロットルを閉じたままの区間を長くとりやすく、出口が見えてからの加速もきっかけが掴みやすくできます。
最終コーナー50R
Dクラス:最後のコーナーは登り坂で出口が見えないブランドカーブ。ヘアピンから加速して5~6速で近づいたら、早めにゆっくりブレーキを使わない減速で、入り口のアウト側からイン側ゼブラへ近づくラインを走ります。登りきると一番長い直線のホームストレートです。その直線が見えたらコース幅の左側へ膨らむ旋回で加速します。
Cクラス:ヘアピンからアウト側へ寄ったラインのまま、登り坂が明確に見える最終コーナー入り口の左アウト側へ向かいます。5~6速へシフトアップしているので、50Rがはじまるかなり手前から直進状態で減速、入り口の前で4速にしておきましょう。最終コーナーは、コース図を見るとわかるのですが90°より曲がり続ける、実は長めのカーブで意外なほどイン側ゼブラ近くを長く走らないと、出口で膨らみすぎてコースアウトしかねません。さらに登り坂が終わって直線なので、タイヤ的には直線へ差し掛かると、そのままではバンク角が増えてしまう関係となるため、直線が見えたら車体を少し起こしてタイヤがグリップしやすい状況にしながら加速を続けます。
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