9月19日、MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。クシタニがサポートするMoto2のIDEMITSU Honda Team Asiaライダー、小椋は7位、ソムキアット・チャントラは転倒リタイア。Moto3のHonda Team Asiaライダー、アンディ・ファリド・イズディハールは24位でレースを終えた。
サンマリノGPはイタリアの東部に位置するサーキット。MotoGPライダーであるバレンティーノ・ロッシが育った町、タヴッリアに近く、レースウイークには多くのロッシファンが詰めかける。
クシタニがサポートするチームアジアのライダーたちは、前戦アラゴンGPから2連戦となるサンマリノGPに挑んだ。
Moto2
小椋は4列目12番グリッドから、チャントラは6列目18番グリッドから決勝レースを迎える。小椋はスタートでポジションを上げ、序盤は9番手付近を走行。チャントラは15番手に浮上する。
4周目、僅差で追っていた前のライダーをかわし、小椋は8番手にポジションアップ。1秒前を走るアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)を追いかけ始め、じりじりとその差を削っていった。
8番手の小椋と7番手のフェルナンデスとの差は0.3秒ほどにまで縮まるが、2人のラップタイムは拮抗。小椋はそこから差を詰めることができない。レース中盤の残り10周を切ると、2人の差は再び開いていく。
小椋はフェルナンデスをかわすには至らなかったものの、1つポジションを上げて7位でフィニッシュ。チャントラは、残り3周の13コーナーで転倒を喫し、リタイアでレースを終えた。
小椋 藍(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「とてもタフでした。序盤からラストラップまで毎ラップが限界でしたが、最終的には7位を獲得できました。ベストラップは、予選タイムに近いものでしたし、ペースも悪くなく、トップから6.2秒差でのゴールでした。悪くはなかったですが、十分ではありません。これからオースチン(アメリカズGP)、ミサノ(エミリア・ロマーニャGP)とまた続きますが、ミサノは2回目のレースとなるので、今回の経験を活かし、また頑張って走ります」
コンスタントにタイムを刻み、フェルナンデスにあと一歩まで迫った小椋
ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「厳しい週末でした。ポイントを獲得したいと思い、ラスト3周までプッシュして走り、何人かのライダーを追い抜けると確信していたのですが、ミスを犯してしまいました。13コーナーにオーバースピードで入ってしまい、走行ラインをキープしようとして、フロントタイヤのグリップを無くしてしまいました。運も悪かったです。10月にはまたミサノに戻って来ますので、その時はもっと上手く走れると思います」
17、18番手でのレースとなったチャントラは終盤に転倒を喫した
Moto3
決勝日最初に行われたMoto3の決勝レース。アンディは7列目20番グリッドからスタート。なお、國井勇輝はフリー走行3回目の走行が原因で失格、決勝レースに出走できなかった。
アンディは序盤に27番手に後退。終始苦しいレースとなり、前を走るライダーが転倒したことで24位でレースを終えた。
アンディ・ファリド・イズディハール(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「昨日から今日に掛けて、バイクのフィーリングがまったく変わってしまい、なぜそうなったのか説明できません。(前戦)アラゴンでも同様のことが起きました。これをどう説明すればよいのかわかりません。いまは、結果に対してとても恥ずかしい気持ちで一杯ですし、混乱しています。私のために懸命に働いてくれている皆に申し訳ないです。次のアメリカは、初めてのサーキットです。新しいチャンスに備えるため、自分のメンタルを整えます」
アンディは、終始後方のポジションでのレースになってしまった
國井勇輝(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今週末に起こってしまったことを、とても残念に思います。最終的にレースに出ることができず、いまは何も言えません。気持ちを前に向けて、次のアメリカでのレースの準備をします」
気持ちを切り替えて次戦アメリカズGPに臨みたい國井
世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2、Moto3ライダー
Moto2(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)
小椋 藍
ソムキアット・チャントラ
Moto3(チーム:Honda Team Asia)
國井勇輝
アンディ・ファリド・イズディハール
記事:KUSHITANI LOGS
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