「完敗でした……」HRCレース運営室長 桒田哲宏さんの言葉がそれを物語る。
エースであるマルク・マルケスの怪我による離脱は、それだけ大きなことだった。
マルクのチームメイトであり弟であるアレックス・マルケスは、ルーキー。それでも表彰台に2回登った。
日本人ライダーである中上貴晶に期待がかかった。中上はマルクのライディングスタイルを徹底的に研究した。マルクが仕上げてきたRC213Vを乗りこなすには、それがもっとも効率がよいからだ。
結果、速さも安定感も増したが、勝利には届かなかった……。
苦悩のシーズンを送った2020年シーズンだが、マシンはアップデートを繰り返した。
(開発インタビュー:「【2020年MotoGP Honda RC213V 開発者インタビュー】MotoGP始まって以来の未勝利……。完敗のシーズンからチャレンジャーへ」)
ここではアレックスのファクトリーマシンを細部まで見てみよう!
RIDE HI NO.3では、ライディングスタイルを変えた中上貴晶選手のインタビューを実施しています
協力/
本田技研工業