GSX1300Rハヤブサ(2021年モデル)
フラッグシップの質感とコントロール性をいっそう高めるパーツ群を早くも開発
1990年代に勃発した“最高速ウォーズ”。市販車で時速300km/hを超えるべくバイクメーカーがしのぎを削り、次々と最高速を塗り替えていった。その“最終兵器”ともいえるのが1998年に登場した、初代ハヤブサ「GSX1300R Hayabusa」だ。
そんな過激な競争に終止符を打つように、その後大型バイクには299km/hにスピードリミッターが装着された。
2007年には2代目ハヤブサが登場し、次いで国内販売も開始された。そして2021年4月7日、ついに3代目ハヤブサの国内販売が始まった。
ケイファクトリーは、早くからオーダーしてあった車両を発売日に受け取り、直ちにカスタムパーツの製作に取りかかった。そして1週間足らずで仕上げたのがこの車両。ゴールドに輝くフルエキゾーストのヘキサゴンサイレンサーが、ハヤブサのフラッグシップたる質感をいっそう向上し、ステップやハンドルなどの操作系が、マシンとライダーの一体感を高める。
自社製パーツ以外にも、前後サスペンションをオーリンズに換装し、フロントブレーキはサンスターのディスクローターを投入して足周りを強化する。
装着されるパーツは現時点ではすべてプロトタイプだが、順次製品化していく予定なので期待大。ハヤブサオーナーおよび予備軍の方は、同社のホームページ等でリリース情報をチェックしていただきたい。
マフラーやステップなどのハードパーツだけでなく、新車時から装着しておきたいラジエター&オイルクーラーのコアガードやスライダーも用意。リリースを楽しみに待ちたい。
チタンフルエキゾーストマフラー 2本出し ヘキサゴンサイレンサー
極太のチタンパイプを、独自の3Dベンダーによって直線部分を一切持たない美しい曲線で仕上げたフルエキゾースト。集合は4-2-1-2方式で、左右2本出しのサイレンサーはテールパイプと接合するフランジとエンドキャップをジュラルミンから削り出した、テーパー&異形6角断面の独特な形状。鮮烈ゴールドがハヤブサをゴージャスに彩り、フラッグシップ感をいっそう高める。大幅なルックス向上に加え、軽量化も達成できる
ライディングステップ
超ジュラルミンを高精度で削り出した4ポジション可変のステップキットは、クイックシフトに対応して新開発。シフト/ブレーキペダルは剛性の高いベアリング仕様で、操作フィーリングに長ける。ペダル先端部は足のサイズなどに合わせて5mmの位置調整が可能となっている
チェンジシャフトホルダー
高性能国産ベアリングを挿入した削り出しプレートでチェンジシャフト支える。シフトチェンジの際にシャフトのガタツキやたわみを抑え、スムーズで確実な操作感を得られる
フロントスプロケットカバー
クラッチレリーズ
軽快感とシャープさを演出するフロントスプロケットカバーは、クラッチレリーズ部とガード部の2分割構造。またビッグバイクの“クラッチの重さ”を、大径ピストンと摺動抵抗を軽減する処理で大幅に操作力を軽くするクラッチレリーズも新型を開発
リンクロッド
リヤサスペンションの純正リンクロッドと交換することで、-6mm~+18mmの車高調整が可能。ハンドリングのセッティングや、足着き性の向上に役立つ機能パーツだ
トップブリッジ
ハンドルバーキット
超ジュラルミンから削り出し、大胆な肉抜きを施したMotoGPタイプのトップブリッジに、セパレートのハンドルバーキットをセット。撮影車はオーリンズ製倒立フォークだが、ノーマルフォーク用も開発中
ビレットブレーキレバー
ビレットバーエンド
レバーガード
ビレットブレーキレバーは万一の転倒時に折損を抑制する可倒式で、ブレーキタッチを選べるレバー比可変機構を搭載。高速時に風圧でレバーが押されるのを防ぐホール付き。バーエンドはドレスアップだけでなく、振動防止にも役立つ。レバーガードは左右兼用で、クラッチ側にも装着が可能
ビレットクラッチレバー
レバーアジャスター
微妙なコントロールに適したオリジナル形状のクラッチレバー。レバーアジャスターはダイヤルの突起が大きく調整しやすい
フロントアクスルスライダー
転倒時にフロントフォークのレッグ部やアクスルシャフトを保護。本体は摩擦係数の低いジュラコン、ベース部はジュラルミンにゴールドアルマイトを施し、足元をお洒落に引き締める
ラジエターコアガード
オイルクーラーガード
飛び石や虫の飛来からラジエターのコアを守る。耐久性の高いステンレス製で、前輪からの巻き上げが多い中央部は目が細かく、両サイドは冷却性を考慮した粗目のハニカムメッシュを採用する
オイルフィラーキャップ
チタンワイヤーロックピース
ステンレスエンジンボルトキット
ドレスアップはもちろん、サーキット走行でも安心な“ワイヤリング孔”を設けたジュラルミン削り出しのフィラーキャップ。そのワイヤリングをエンジン側に簡単に固定できるロックピースも用意する。エンジンボルトキットは表面熱処理(ブルー色)を施したステンレス製で、エンジン周りをドレスアップ
スタンドフック
メンテナンススタンドで車両を立てるのに必要なスタンドフック。本体は硬質樹脂でキャップ部はアルミ製
チタニウムプレートホルダー
ヒート加工が洒落たチタン製のナンバープレートホルダー。リヤビューをスタイリッシュに演出
ケイファクトリー
連続した曲げ加工が可能な「3Dベンダー」を二輪業界で初めて使用し、手曲げに劣らぬ美しい曲線と機械曲げの正確差で高い性能を維持するフルエキゾーストマフラーを製作。ブルーの焼け色付きのマフラーの草分け的存在でもあり、旧車から最新モデルまで膨大なラインナップを誇り、オーダーマフラーの製作も行う。またライディングステップをはじめ、CNCマシンによるビレットパーツも数多く制作する、金属加工のプロフェッショナル