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ブラインドコーナーの途中で先がキツく曲がったカーブに遭遇したら!?【ライドナレッジ127】

Photos:
藤原 らんか

ブラインドコーナーに入ってからわかる
先のキツく曲がった複合コーナー

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山の中を走るワインディングロードは、カーブの内側が山肌や木々で奥がどうなっているのか見通せないブラインドコーナーが多い。
取り敢えずコーナー入り口が見えたら、外側の縁がどのくらい曲がっているかで、カーブの曲がり方のおよそは見当がつく。

しかしブラインドコーナーに入ってみたら、先でカーブの曲がり方がキツくなった複合コーナーであるのがわかると、そこからさらに深くバンクして 何とか切り抜ける……そんなリスキーな対処をしているライダーがほとんどだろう。

これではキツくなったコーナで膨らんでしまったとき、ガードレールや路肩に突っ込んでしまいかねない。
バイクはひとたびリーンして旋回をはじめると、クルマのようにさらにハンドルを切って小さく曲がることができない。バンク角を旋回中に増やしても、曲がり方の変化が少ないのだ。
ではどうすれば良いのか……

フロントブレーキで車体を起せたり
その逆もできる特性を利用する

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バイクは旋回状態に落ち着く前の、リーンをした瞬間に一番曲がることができる。いわゆる向き変えと呼ぶ、進路がカクッと折れ線のような角度がついた曲がり方をする。

その直立からバンク角が20°くらいの浅い角度までに、クルマがハンドルを切ったように鋭く進路を変える特性を利用すれば、カーブの途中で何度でも曲がり直すことができる。

練習方法は、車体を少し傾けたとき、軽くフロントブレーキをかけると車体が直立状態へ起きようとする反力を利用するのだ。
空いている駐車場のような周囲が広い場所で、イラストのように真っ直ぐ走ってエンジンブレーキが効かない低い回転域でスロットルを全閉のまま、軽くリーンしてやんわり曲がりはじめたタイミングで軽くフロントブレーキをかけてみよう。
すると車体がスッと起き上がろうとする反力を感じるはず。何度か試してフロントブレーキをかける強さでどう変化するのかも掴んでおこう。
そんなに強くかけずジワッと操作したほうが、スクッと起きようとするのを感じやすい。

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次はブレーキのリリースで曲がる本番。真っ直ぐ走りながら背筋が骨盤へ走っている体幹の中心部分を、大腿骨のつけ根ホールあたりへ上半身の体重を移動して、軽くリーンをはじめるアクションとフロントブレーキをかけた状態にして直進、次にブレーキをリリースすると、さきほどの逆の作用で車体がリーンをはじめる筈だ。

腰で捻ったり上半身をイン側へ移動したりせず、アウト側の膝頭をはじめ大腿から足まで全体で燃料タンクに対しニーグリップした状態にして、イン側からはすべてのチカラを抜いたダラ~ンとしていれば、このブレーキのリリースでサクッと明確な向き変リーンができる。

コーナリングアプローチから
向き変えの位置を状況次第で判断する

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曲がりはじめに折れ線のような鋭い向き変えができるようになったら、ブラインドコーナーでは、カーブがはじまる入り口で向き変えせず、少し中へ入ってから向き変えするようにしていく。
こうすることで、カーブの先がどんどん見えてくる位置を先取りして、もしかして現れる複合コーナーの曲がりはじめが変わる位置を、予め察知しやすくしておくのだ。

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こうした応用で身につくと、コーナーの中であろうとどこでも向き変えが可能になり、怖いモノなしの無敵状態とすることができる。
ただこれは向き変えを優先した、浅いバンク角で繋ぐことで可能になっているのを忘れずに。
公道でも膝を摺るほど深くバンクする傍若無人ぶりな走りだと、こうした身軽に向き変えするパターンにはなりにくい。。

すべての動きを「小さく素早く」済ませてしまうのがコツ。ぜひ身につけて無敵状態を手に入れてしまおう!