9月27日、MotoGP第9戦カタルニアGPの決勝レースが、スペインのバルセロナ・カタルニア・サーキットで行われた。
例年、カタルニアGPは6月の上旬から中旬に開催。しかし今年はレースカレンダーの変更により9月下旬開催となり、そのために週末を通じて気温、路面温度が例年よりも低く、全クラスを通じてライダーたちはコンディションに苦戦した。
Moto3クラス
決勝日、最初のレースとなったMoto3クラスでの気温、路面温度はともに19度。この状況の中、小椋藍(Honda Team Asia)は24番グリッドから、國井勇輝(Honda Team Asia)は29番グリッドからスタート。小椋はスタートで前に出ると、2周目には14番手にまでポジションアップ。
その後、小椋は18番手にポジションを落とすが、6周目の4コーナーで、チャンピオンシップのランキングトップであるアルベルト・アレナス(Gaviota Aspar Team Moto3)に、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が接触。両者が転倒。小椋は15番手付近に浮上した。
レース折り返しの残り10周を切って、小椋は15〜16番手付近のポジションに。カルロス・タタイ(Reale Avintia Moto3)や鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)、山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)、佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)などとポジション争いを展開する。
残り5周を迎えるころ、ポジションを争っていたタタイがピットに戻り、リタイア。さらに鳥羽にロングラップペナルティが科されると、小椋は14番手に浮上。残り2周でさらに、11番手にポジションを上げた。
小椋はそのままポジションを守り切り、11位でフィニッシュ。5ポイントを獲得した。この結果、小椋はチャンピオンシップでランキングトップに躍進。2番手のアレナスに対して3ポイントの差をつけた。
國井は21位でチェッカーを受けた。
小椋藍(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今週末は、色々な問題を解決できず、難しいレースとなってしまいましたが、レースでは自分のすべてを出し切れたので、パフォーマンス的には良かったです。ペースが0.5秒速ければ結果は違っていたはず。11位でレースを終えましたが、今日の結果でポイントリーダーとなりました。嬉しいですが、幸運であることを忘れてはいません。次戦以降、我々のベストリザルトを取れるように再び挑戦します。Moto3は目まぐるしく状況が変わるので、もっと頑張ります」
小椋は24番グリッドスタートから11位でフィニッシュを果たした
國井勇輝(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「スタートを失敗して、1コーナーで最後尾になってしまいました。集団から離れてしまい、多くのオプションを失いました。自分のペースは良くなかったのですが、前を走る(アンドレア・)ミーニョに追いついてからは、彼を追いかけ、可能な限りプッシュしました。そこで改善していかなくてはならないことを改めて学びました。練習走行中のペース、予選中の位置取り、レースにおける最初の数ラップなどです。次は、ルマン。知っているコースです。そこでまた新しい計画を進めていきます」
21位でチェッカーを受けた國井
Moto2クラス
Moto3クラスに続いて行われたMoto2クラスの決勝レースでは、ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が26番グリッド、アンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)が29番グリッドからスタートした。
序盤、両選手はともにポジションを上げ、チャントラはレース中盤に18番手を走行。しかしその後、7コーナーでコースアウト。さらに残り2周の2コーナーで転倒を喫し、リタイアに。アンディは、自己ベストとなる19位でチェッカーを受けた。
アンディ・ファリド・イズディハール (IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「結果は嬉しいのですが、レース中にもっと上手くやれるということも感じました。スタートからフィーリングは良く、落ち着いてレースを戦えました。ミスを犯し、ポジションをロスしてしまったのですが、ペースはポイント圏内を走るライダー達と同等でした。これについては嬉しく、次のステップにつながると思っています。最初のラップがレースを戦う上でのグループを決めることになるので、予選順位を改善する必要があります」
アンディは自己ベストリザルトの19位フィニッシュ
ソムキアット・チャントラ (IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリース)
「チームには申し訳ない気持ちでいっぱいです。レースでのフィーリングは完璧で、今週のベストラップも出せ、戦っていたライダー達が、ポイント圏内のライダー達だったので、完走すれば自分もポイントを獲得できていたかもしれません。しかし、ターン7を曲がり切れず直進し、タイムをロスしてしまいました。その後は、集中力が切れてペースを上げられず、タイヤも冷えてしまい転倒してしまいました」
チャントラはポイント獲得圏内に接近しながら惜しくも転倒リタイアとなった
世界で戦う若きライダーにエール
クシタニがサポートするMoto2、Moto3ライダー
Moto2クラス(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)
ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)
アンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)
Moto3クラス(チーム:Honda Team Asia)
小椋藍(Honda Team Asia)
國井勇輝(Honda Team Asia)