こんなバイク見たことない! 鬼才アスカニオ・ロドリゴの想像がついにカタチに!
エイリアンという車名の通り、まさにそれは地球外から来たようなインパクトを放つ。ちなみにAlyenのスペルは間違いでなく、メーカー名であるVyrus(ウイルスの意味)と同様、代表のアスカニオ・ロドリゴさんならではの洒落の効いた造語だ。
アスカニオさんは元々ビモータのエンジニアで、ハブセンターステアの可能性を追求。ビモータ退職後にビモータのすぐ近くにヴァイルスのファクトリーを構えると、独自のハブセンター機構を持つシャシーにCBR600RRやドゥカティのLツインエンジンを搭載。市販車として販売している。
そんなヴァイルスの最新作がエイリアンだ。最新作と言っても世界限定20台、発表と同時に予約で完売してしまった。
このアングルのインパクトは凄まじい。ミラーに映ったり、前方から迫ってくる迫力はまさにエイリアン
エンジンは、1299パニガーレが搭載する1285ccのLツイン“スーパークアドロ”。そのエンジンをマグネシウム製のオメガプレートで挟み、これがフレームの役目を果たす。
ヴァイルスの特徴であるハブセンターステアはさらに進化。ハンドルとハブ(ホイールのセンター部分)のステア機構を結ぶのは既存の形状ではなく、HWSS(油圧ワイヤードステアリングシステム)と呼ぶナノ粒子の特殊な流体を密封したスチールケーブルを用いた新機軸。恐らく普通は想像すら難しい斬新なアイデアだ。
前後スイングアームやステッププレートなど、従来アルミで製作される多くはマグネシウム合金で作られ、ライトのハウジングやハンドルガード、シートカウルやマフラーのヒートガードなどのパーツはドライカーボン製だ。
ヴァイルスは日々ハブセンターステアを進化させているメーカーだ。今度の発想も斬新で、その乗り味は想像することも難しい
エンジンは、1299パニガーレが搭載する1285ccのL型2気筒“スーパークアドロ”。205馬力を発揮し、電子デバイスも装備。エンジンの左右にあるマグネシウム製のプレートがフレームの役目を果たす。エンジンからスイングアームが前後に伸び、ステムがないためそのシャシーは超軽量だ
エイリアンという車名の通り、それは常人の想像を超越する存在感。確かにバイクではあるものの、バイクの常識は何一つ当てはまらない。
実物を見てみたいと思いつつも世界限定20台という超レアバイク。遭遇できたらとても幸運なエイリアンなのだ。