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ブレーキの苦手解消、急な前のめりの理由は?|【YouTube連動企画 #001】

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前のめりが当たり前、効いてる証しと錯覚してませんか?

フロントブレーキ、なぜ怖い 〜急な前のめりの理由は?〜|RIDE LECTURE 001|RIDE HI

強くかけずに丁寧な操作のつもりがショックを誘発していた!

実はレバーの遊びストロークが、ブレーキのマスターシリンダーを叩いてショックを誘発、前のめりを倍加させていた

雑誌『RIDE HI』で連載しているRIDE LECTURE。YouTubeの同名動画でわかりやすくて身につくと好評です。

その初回#001は「フロントブレーキ、なぜ怖い」です。
ビギナーはもちろん、キャリアがあってもフロントブレーキを強くかけるのは怖い、というライダーが圧倒的です。
その最大の理由が、大きく前のめりするので不安というもの。
でもブレーキをかければ減速Gで車重+ライダーの体重すべてが前輪へのしかかる……これは当然で仕方のないことと思っていませんか?

確かに前輪側へ重量が増えますが、いきなり前のめりするほど勢いがついてしまうには別の理由があるからです。

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フロントブレーキは強くかけたらつんのめるほどいきなり大きく前のめりするので怖い!

後ろのサスに比べて前側のサスは極端に柔らかい

バネレートが1/3ほど柔らかいフロントのスプリング

サスペンションのスプリングには、強さを表すバネレートがあって、リヤサスは2.0〜3.0kgf/mm(2本サスの場合)に対し、フロントは0.8~1.0kgf/mmと1/3ほど弱いレート設定で、これにプリロードといって初期に縮めておくことで荷重対応しています。
その理由は、バイクが旋回するとき前輪は路面の凸凹に対応して、スリップしないよう路面を舐めるように追従することで、転ばずに曲がれるようにするためです。
これが何を意味するのかといえば、フロントはわずか10kgほど荷重が増えだだけで10mm以上もストロークしてしまうのです。
つまりカンタンに前のめりしやすいワケです。しかし原因はもっと別のトコロにあって、ブレーキレバーを握るという操作が、まずブレーキレバーの遊びストロークを一瞬で過ぎ、マスターシリンダーにカツンと当たってしまう、そのショックで起きる初期入力がブレーキキャリパーでディスクを叩き、そのショックでフロントフォークが勢いよく沈んでしまう……という連鎖を生じやすいのです。

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レバー遊びがマスターシリンダーを叩き→そのショックがキャリパーに伝わりディスクを一瞬叩く→そのショックでフロントフォークが必要以上に深く勢いよく沈む

手の外側2本の指を支点にして人差し指と中指でレバーを引く

親指の付け根が支点だとデリケートな操作ができない

ではそのレバー遊びのストロークを、ショックを生じない操作とするにはどうしたら良いのでしょうか。
それには、手の外側2本、薬指と小指でグリップラバーホールドし、そこを支点に人差し指と中指の2本でブレーキレバーを操作します。
なぜなら、一番皆さんがやりがちな、親指の付け根を支点に4本や3本の指で「握る」という行為は、デリケートな操作ができないからです。
動画でもお見せしている、ブレーキレバーを放す方向へ軽く引っ張りながら、レバー入力を丁寧に操作できるか試してみると一目瞭然。親指の付け根を支点にすると、どうしても「つまむ」動作となって、細かい調整ができないのがわかります。

この支点を外側で、レバーを引く操作に慣れてください。
最初はチカラが入りにくいと敬遠しがちですが、実はこちらの入力のほうが実際には強くかけることができます。
握力テストで握力計のレバー位置が遠いと、握りにくいのでレバー位置を近づけたことはありませんか?実際に試せばすぐわかるのですが、握りやすくても入力は弱いことが判明します。遠いと握れない……そこは握るのではなく引くという動作に切り替えることで解決します。

どうでしょう、この方法でフロントブレーキをかけると、思ったより遥かに沈まず制動距離もサスペンションが追従して俄然短くなる筈です。

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ブレーキを軽く引いた状態から、仲間にレバーを引っ張ってもらおう。握る操作と引く操作で比較すると、握る操作だとブレーキがどこから効いてリリースされるかわかりにくい。対して引く操作だと……体感してみていただきたい

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親指の付け根を支点に「握る」操作がショックを生むのとデリケートな入力コントロールができない。対して手の外側を支点に2本の指で「引く」操作は、ショックを誘発にしにくく結果として前のめりが少なく制動距離も短い,怖くないブレーキングが可能になる

フロントブレーキはもっと強くかけられる!|RIDE LECTURE 002|RIDE HI

リヤブレーキについては、コチラをチェック!

リヤブレーキはなぜ苦手?|RIDE LECTURE 003|RIDE HI

Photos:
藤原 らんか
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